misakiの絵日記

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進撃の巨人 考察8

 

↓目次
■104期生ユミルの強さと魅力
■最後まで「ユミル」として見ていたコニー
■良くも悪くもやさしすぎるヒストリア


■104期生ユミルの強さと魅力
ユミルはマーレ国でエルディア人として生まれ孤児になりますが、「ユミル」の名を与えられ周りからあがめられます。
当時ユミル自身周りの人へのやさしさがあったのでみんなが助かるならと一生懸命ユミルを演じました。
しかしマーレ政府に捕まり、巨人になり60年間壁の外を徘徊します。
ユミルは巨人になる前にこう思います。

(もし生まれ変わることができたなら… 今度は自分のためだけに生きたいと… そう… 強く願った)

ある日ユミルは顎の巨人のマルセルを食べ、人間に戻ります。
そこからのユミルは壁内に入り訓練兵になり、周りの空気よりも自分の考えや意思を優先するわが道を行く生き方をします。
自分がつらい半生を送ってきたからか自死をにおわせるヒストリアに対しても怒鳴ります。

「自殺して完全に屈服してまで… お前を邪魔者扱いした奴らを喜ばせたかったのか!?」

敬語で話すサシャにも吠え散らかします。

「サシャ… お前はずっと人の目を気にして作った自分で生きてくつもりかよ そんなのはくだらないね!いいじゃねぇか!お前はお前で!お前の言葉で話せよ!!」

これにはヒストリアも負けじと、

「人に言われて話し方変えることないよ!サシャにはサシャの世界があるんだから 今だってありのままのサシャの言葉でしょ?私はそれが好きだよ!」

とサシャをフォローし、ユミルもそんな意見があるのかと納得したのかこれ以上きつく言うことはありませんでした。

ユミルのこの自分の意見をすぐに言う性格から、周りからどう思われてもいいんだろうなということがわかります。
もちろんこれは単なるわがままなのではなく、“自分を抑えて苦しそうに生きている人を放っておけない”“自分らしく好きに生きろよ!”という熱い感情移入から出てきた、素の訴えなのだと思います。
そんなこんなで自分を優先して生きてきたユミルですが、ついに大切なヒストリアが危ないというところで自分も死を覚悟して巨人化することになります。

「クリスタ… お前の生き方に口出しする権利は私にない だからこれはただの… 私の願望なんだがな お前… 胸張って生きろよ」

やっぱりマーレ国時代からユミルの根はやさしいので最後の最後に気にかけるのは他人の幸せです。
その後なんとかユミルは生き延び、途中マーレ国のライナーやベルトルトと手を組み壁外へヒストリアを連れて行こうとしますがエレンの始祖の能力を見て壁内側に戻ります。
が、結局他人を放っておけないユミルはヒストリアの安全を確認した後ライナーたちへ加担します。
ユミルは訓練兵の時から周りとの仲を築いてこなかったのでヒストリア以外の人間に特に心配されることなく、マーレに行き、死にます。
ユミルがマーレ国で死んだことによってライナーたちも壁内人類も一時ことは穏便に済んでるんですが、ユミルは他人から好かれたりやさしさを求める人間ではないので、「自分が救ってやった感」を一切出しません…。

最期まで堂々と生きてほんまユミルかっこいい…。

■最後まで「ユミル」として見ていたコニー
ヒストリア以外、同期の中でもそんなに気にかけられなかったユミル。
あの他人にやさしいジャンでさえ、

「俺は別に… あいつが味方だとは限らねぇと思ってたがな!」

とライナーたちにつくユミルにほぼ動揺することなくすぐ次の行動に移れています。
兵士としてはこれが優秀な行動だと思います。
が、ユミルの裏切り行為ととれる行動を見せられても唯一最後まで「ユミル」という人間として扱っていたのがコニー。

ユミルは大切なヒストリアを救うためにヒストリアにうそをつきます。
その後むくの巨人を相手するためばらばらに戦うユミルとヒストリア。
巨人を討伐したヒストリアを救い上げる馬に乗って走っているコニー。

「何やってんだよお前ら!!帰るぞ!!」
「コニー 私はいいの!ほっといて!」
「は!?」
「ユミルが私を連れてかないとライナーたちに殺されるって言ったの!!」
「!?」
「私たちはあっち側に行くつもりなの!」
「なんだそりゃ ユミルが言ったのか?」
「そう!だからおろして!」
「今さっきお前を助けるために 死に物狂いで戦ってたやつがそう言ったのか?」
「……!」
「ユミルがやる気出す時なんてお前を助けるときだけだぞ まぁユミルがどうやって殺されんのか知らねぇけどよ お前ら少し落ち着け どう考えても今ここにいたら2人とも死ぬ確率のほうがたけぇだろ!そんぐらい バカにだってわかるぞ…」

その後劣勢になっているライナーとベルトルトたちのほうを気にかけるユミル。

「おいブス! 何やってんだ 早く帰るぞ!!」

もうね、コニーはね、二度、ユミルに対して「帰るぞ」って言ってるんですよね!
コニーはこの少し前のウトガルド城跡でのユミルの戦いっぷりを見ていたし、もしかしたらサシャみたいにコニーを肯定する言葉をかけられたことがあるから「ユミル」として見てた、みたいなのがあるかもしれませんけど。

だからこの4年後、自分の母親が助かればいいと子どものファルコを犠牲にさせようとする汚いコニーを見せられて結構ショックでした…。
ファルコ死ななくて本当によかったけど…。
コニーもいろんな経験して純粋バカなままではいれなくなったんだなと悲しくなりました…。

■良くも悪くもやさしすぎるヒストリア
そもそもユミルはなぜここまでヒストリアを気にかけるようになったのか?
そのきっかけは、一番最初に壁が破壊されたとき、ユミルが壁内に入って生活のために盗みをしていてウォール教に入ったところ、「偽名を与えられ訓練兵に追いやられている少女がいる」という話を盗み聞きして興味を持ったところからです。
そこからまぁユミルはヒストリアに近づいて交流を重ねていくんですけども…。

今からヒストリアの性格について辛辣なことかくと思うので大丈夫な方のみご覧ください。笑

 

 

 

 

ヒストリアという人間をわかりやすく言えば、「八方美人で芯のない女の子」かと思います。
幼いときに親や周りの人から愛情をもらうことがなかったことが関係しているのか、調査兵団に入団していこうも目の前の人から求められたことは割とハイハイやっているんですよね。
自分の意志というより場や相手の空気を読んで「この判断がいい」と思ったら深く考えずに返事する、みたいな。

・いきなり現れた父の言うことを受け入れエレンを敵視する
・エレンを食べ巨人になる決意をするがエレンとケニーの話で揺らぐ
・リヴァイから女王を求められたらそれに従い女王の座に就く
・地ならしをするというエレンに強く逆らえず協力する

やさしい性格だから、目の前の人を悲しませたくないというのが1番にあるんでしょうね。
だから目の前の人のその奥にある人達や状況をしっかり想像できず答えを出してしまう…。
エレンの地ならしを受け入れた時点でもおそらくヒストリアはこれから起こることがリアルに想像ができていないんじゃないでしょうか…。
ヒストリアのやさしい性格だったら地ならしで踏み鳴らされているレベリオの子どもたちを生で見たら悲しすぎて直視できず、「やめてエレン!」と止める気がします…。

ですが唯一?これはヒストリアが心底思っていることなんじゃないかという発言が、死にたがるエレンを助ける際に出ています。

「自分なんかいらないなんて言って 泣いてる人がいたら… そんなことないよって 伝えに行きたい それがだれだって!どこにいたって!私が必ず助けに行く!!」

この後ヒストリアは有言実行して孤児や困窮者を集め孤児院を起ち上げています。
もちろん一人でできることではないので、地下街出身であるリヴァイも協力しています。
リヴァイが協力しているということはリヴァイが“協力したい”と思えるくらい熱いものをヒストリアから感じたんでしょうね。
孤児院で子どもたちと遊ぶヒストリアは本当に楽しそうで幸せそうです。

だからヒストリアは…、女王という利用されがちな位置にいるよりも自分の信念で起ち上げた孤児院の仕事に一点集中しているほうが幸せに生きていけるんじゃないかなと思いました…。

そらユミルも心配するて…。

 

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ここまでお読みいただきありがとうございましまた。